江東区の心療内科/精神科【浅川クリニック】菊川・森下駅最寄り。うつ病,パニック障害

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院長コラム

コロナ時代の強い心のつくり方⑧

司令官である脳がストライキを起こすと

前回の記事「心の病は日数が過ぎて出てくる」について、なぜそんなことが起こるのだろう。

脳中枢から生命を維持するために健康であれば脳内分泌ホルモンを出している。

セロトニン ⇒ 疲れた細胞を治す

ドーパミン ⇒ 感情をコントロール

大学へ行って良いですよ!!

でも、やはり安全のため再閉鎖しようとなった場合、はやる気持ちに急ブレーキをかけられる。

脳中枢は「前に進むのか」どうするのかはっきりしてくれないか? と怒り始める。
脳中枢が「じゃあ、どっちにするか? 決まるまで1度大切な分泌ホルモンを出すのを止めよう!!

脳が怒ってしまった。

司令官である脳がストライキを起こすと、生命を維持する次の器官である自律神経が乱れを起こす。すると体に異変を訴えてくる。

・体がだるい。

・何をするのかわからない。

・朝動けない、朝外出できない。

・学校や会社へ行かなければならない。その時、もう1人の自分が存在するようになる。

イラスト

「会社なんか行かなくていいよ!」
「そうなんだあ~ 行かなくていいか」
登校、出勤拒否のうつ病に入ってしまう。

「大学。それがなんなのだ、大学へ行っても何も面白いことなどない。行かないでこのまま眠っていよう」
もう1人の自分がささやく。
「そうだなあ~ もう少し眠っておこうか!」
人には弱い自分と強い自分が存在している。

体調不良が出てくると、やる気まんまんの自分は隠れてしまう。
そんな時、弱い自分が出てくる。
何をするのも面倒臭い。やめとこ! やめとこ! と言って努力する心を押さえつけにかかる。
悪いことは知りつつ、怠け者に変化してくる。
世の中で言う「引きこもり」になってしまう。

きっかけは! コロナウイルスによる「学校、スポーツセンター、娯楽施設」等の封鎖によりストレス発散ができる場所がなくなった。
公園は封鎖対象外であるが、毎日独りで行きたくない。
家族や犬が居る人は毎日行けるが、人が少なくなった公園はすれ違う時にさっと避けられる。
僕! 「何か悪いことしたっけ?」と思う避けられ方をする。あまり気分が良いものではない。

日常生活が生き残りゲームのように変わった。
別の世界を初めて体験する今日この頃である。うつ病、そして心身症も特別の病でなくなる。
社会環境が変化することで、心の病を知らなかった誰もが患うようになってきた。
コロナウイルスが猛威をふるっている。どうしても目をそちらへ向いてしまうのは当然だろう。
コロナウイルス感染症とは全く違う「心の病」が忍びよっている。

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