江東区の心療内科/精神科【浅川クリニック】菊川・森下駅最寄り。うつ病,パニック障害

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浅川クリニック

院長コラム

「こころが疲れたなぁ」
と思ったら読む本⑦

悩みをうちあけて軽く流された。本気で悩んでいたことが馬鹿馬鹿しいと思えた
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くる日もくる日も同じ場所を堂々めぐりしている。そういう気がしてならなかった。
家を出て病院へ向かって、9時から外来患者さんに会って、午後6時すぎ病院勤務が終わる。自分の中で本当にこれでいいのかと思う。大学病院での下積みをしている10年間に本当に悩んだことがある。

友達に必死な思いで話をした。話が終わると彼は言った。
「人生いろいろなことがある。そんなに悩むことではないよ」と面倒くさそうな答が返ってきた。

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いつだって彼はいいかげんな返事しか返してこない。だから、僕も話せたのかもしれない。もし、真面目な彼だったら、二人で悩んで暗くなっていただろう。時にはいいかげんも必要かもしれない。
本気で悩んでいることが、馬鹿馬鹿しいと思わせてくれる人っている。今思えば、彼は貴重な存在の人だ。
悩む時は、一点だけを見て悩んでいるから周りが見えなくなる。黒一色の中に自分が入っているから、真黒になってしまう。それが悩みの特徴だ。黒一色の中から離れると、たいした悩みではなかったりする。
周りが見えなくなっているだけでなく、悩んでいる時間のまま将来もそこにいると思う錯覚が人の心を不安にさせる。時間が過ぎれば、今悩んでいる重さでは悩んでいないと言いたい。だから恋愛に失敗しても受験に失敗しても、時がすぎれば悩んで苦しんだことも、その人の人生の栄養になっている。

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すごく悩んで苦しんでいる時は、あえて美しい映画を観て、時間をそっと流していくとよい。
悩んで苦しい時は、時間を軽く流せることをすると、うつ病や心身症にならずにすみます。

時には、いいかげんに時を流すコツをつかむと、長い人生が楽しくなります。

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