江東区の心療内科/精神科【浅川クリニック】菊川・森下駅最寄り。うつ病,パニック障害

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浅川クリニック

院長コラム

スマートフォン族の病気⑧

鳴ってないのにケイタイ電話の振動を感じる

「子供と妻、本人」の三人暮らし。
最初は軽い耳鳴りが始まった。続いて目のかすみを訴えた。
続いてケイタイ電話が鳴っていないのに、Yシャツポケットで振動を感じた。
ケイタイの振動がたびたび起こるようになった。
実際は鳴っていないのだ。それで、身体の異変が心配になってきた。たまたま電車で読んだ雑誌で「テクノストレス症候群」の病気を知って「メンタルクリニック」で治せると思って、やってきたと話してくれた。
「外国出張が多いため、日本で治したかった」と話して、
問診にいろいろ答えてくれた。
眼のかすみが強くなっていた。

先日、会社へ向かう駅の階段で踏み違いをして、とっさに体を支えた時に、右手首の骨折となった。
「たかが、眼のかすみで、不便な日常生活になってしまった」「これ以上悪いことになりたくない」と先々を思い、クリニックへ行く決断となり、診察してもらいにきた。

いつから機器類を使っているか? と聞いたところ、
「高校時代からTVゲームを毎日。大学に入りパソコンを毎日していた」とのこと。機器類を使いだして十八年経過している。その状況が今である。
テクノストレス症候群は、使用してすぐには(例えば、一~三年では)まず症状は起きない。だが、五年~六年経過するに従って、体の凝り、関節の痛み、体が重く感じるという症状が出やすくなる。
「個人差と、使用する時間の長さで症状の出ぐあいが異なる」と説明した、。彼のように、ケイタイ電話びの振動体験に発展するのは、日常生活のスケジュールが過密であり、ケイタイ電話、インターネット、パソコン、スマートフォン等の画面と向かい合う日常生活が、普通になっている人に多い。
長期集中型のケースとして、ある日突然症状を出すテクノストレス症候群は治すのに時間がかかる、と話した。
彼の場合、今は、右手首を骨折しているので、以前より機器類の接触が少なくなっている。それで心配はない。出来るだけブルーライトを浴びないことをアドバイスした。仕事の時は、ブルーライト防止メガネを使用してもらいたい。

今、治しておかないと、次の症状が不眠と出てしまう。そのことで今度はうつ病に進行してしまう。そして、エリートコースから遠ざかる未来になると伝えた。
彼は通院中であるが、徐々に画面を見る生活をしなくなっている。このまま注意を守って、運動を日常に取り入れてくれれば、改善される見通しである。
今は、ケイタイの振動の勘違いはなくなってきている。

 
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